柿の種中毒治療日記

Kobe→Manila→Guangzhou & Hong Kong→Seoul→Yokohama

贈り物

正午頃にKから電話がかかって来た。なんと今引っ越しをしているらしい。しばらく単身赴任だと言っていたけれど、彼女の東京転勤が思ったより早く決まったそうだ。それで新居に持って行く予定のない八角形の木箱はいらないかとのこと。昔彼の母親が韓国で買って来たという、黒光りする板の隅を黒い金具で止めてあるなかなかすてきな木箱だ。これいいね、と僕が以前に言ったのを覚えていたみたい。結構大きかった気がするけどせっかくなのでもらう事にした。

以前彼を送る時にはなにも贈らなかったので、彼女と2人で元町の大丸へプレゼントを探しに行った。クリストフルでとても素敵な写真立てを見つけて早速購入。いつかは欲しいねと二人で話をしていたクリストフルの写真立てをまずは親友に贈ることになった。自分がとても気に入ったものを贈るってなんかいい感じ。
クルマで彼のマンションまで取って返して、引っ越し業者が忙しく働いているマンションの中にお邪魔をした。なんどもここに遊びに来たけれど、家具がすっかりなくなって照明も取り外された部屋はちょっと殺風景だった。ここに部屋があるから転職後もしょっちゅう神戸に来てるような気がしたけれども、これで一区切りなんだな。
クリストフルの袋を手渡し、しばらく4人で話をしてから、彼と2人で僕のクルマまで木箱を運んで行った。大切にしよう。写真立ても大切にしてもらえると嬉しいな。

夕方からは家に戻って来て、いまやすっかり僕の定番になったルクルーゼで水無しカレーを作って彼女にごちそうする事に。このカレーはトマト缶と赤ワイン1カップ以外は全て野菜からの水分だから、赤ワインが必須なんだけど肝心の赤ワインが見当たらない。買いに行くしかないかなあと思いながら食器棚の中を見てみたら、長野ワインが一本でてきた。僕たちが結婚した年に、祖母が友人たちと軽井沢に旅行に行ってそこから贈ってくれたんだったな。何本か開けてたけど、まだ残ってたんだ。
カレーにいきなり使うのはちょっともったいないので、カレーを煮込みながらボトルを開けて飲んでみた。なかなかおいしい味で、どんどん進む。ありがとうと直接言う相手はもういないけど、せっかくだから田舎の祖父に電話した。祖父もそうかそうかとちょっと喜んでくれてたみたい。
贈り贈られ、良い一日。