柿の種中毒治療日記

Kobe→Manila→Guangzhou & Hong Kong→Seoul→Yokohama

テンション

決算とプロジェクトでどちらも問題に追われてかなりくたびれた。決算に関してはシステムの問題で各国ビジネスユーザーとのレビューが進まずチーム全体に緊張感が走りっぱなしの一日。数年前にウェブベースの便利なインターフェイスを導入し、基幹となるERPシステムおよび経理のナレッジがユーザー側から失われてきているからいざそのインターフェイスが問題を起こすとユーザーは何もできない。そのインターフェイスを管理しているレポーティング部署は大わらわ。ただ早急な復旧は期待できない。それなのにその部門から出てくるトップ向けへの進捗レポートはオールグリーン。どこがだ。最後のところが真っ赤だっつの。
そのシステムでのエラーに対する緊急時のワークプロセスを彼らレポーティング部門が持っていないから急遽対応に追われる。とりあえずデータ自体は基幹システムにはある。ぼくがその仕事をしていたときは基幹システムで直接仕事をしていたからそれでどうにかやってみようということにした。僕らのチームで基幹システムからローデータを全て落として来て、それをユーザーに渡す。
ところがどっこい渡したレポートは普段より細かいレベルではあるもの、本質的にユーザーが普段見ているものとなんら変わることのないデータセットであるにもかかわらず、愕然とするくらい初歩的な質問だらけだ。つうかどうしてアカウントの内訳とアカウントのカテゴリー分けが自分でできないんだ?その程度のナレッジでいったいどうやって実績を分析してるんだろうという人も幾人か。我々は間接部門だからこそ広範なエリアのナレッジとスキルがなければただのお飾りだと思うのだけれども。もちろんそれに対して『そういう知識はサービスセンターに集約して効率化を図るべきであり、ユーザーサイドにはそのような知識は全く必要ない。このようなシステムダウンが起こらないようなプロセスをサービスセンター内に作るべきだ』という考え方もあるだろう。さてはてどこにどういうケイパビリティを持たせた組織デザインにするべきなのかね。なんてことを考えている暇は日中はないのでとにかくできることを一つ一つやっていった。

プロジェクトに関しては大規模な社内コミュニケーションでミスがあって対応に大わらわ。優等生的なことを言うとこれに関してだって学びや改善点など得るものも多いのだけれども、正直非常にムカムカしている自分もいる。直接の管理系統にないチームに指示を出したところ、その支持を無視してありえない実行時のミスが起こってた。ユーザーサイドから見ればこちらの内輪のことなんて知ったこっちゃないだろうから、犯人探しや責任のなすり付け合いに時間使ってる場合じゃないし目の前の対策に集中したいところなのに、お前がゴーサインを出したじゃないか云々と雑音。お前らの仕事の質の悪さをそこまでカバーすることがぼくの仕事なのかと苛立つ気も正直ある。でも逆に信頼に足りないと思っているのだから、他のチームの仕事であれどどうエラーがないようにするのかエラーを予見した上でなんらかの手を打っておくべきだったと自分に対しても苛立ちを感じる。信頼すれど信用せず、だったか信用すれど信頼せずだったか忘れたけれど。とにかく起きたことはしょうがない。雑音はなんとかシャットダウンして、そのチームメンバーと対策を打っていく。
なんとかできることはやったけど、まだ切り抜けるには至っていない。こういう意識下および無意識下の怒りや不安というのは血圧だったりホルモンバランスだったり自律神経だったりを通じて体にも出てくるそうな。まずは深呼吸してそういう怒りや不安と向き合ったうえで解消、解消。もう二時を回っているしまだまだ気が昂っているけれど安眠できれば良いな。運不運の問題かどうか、誰が責任なのかなんてどうでも良い。ともかくこの状況をなんとか乗り切るためまた明日全力を尽くそう。